お気に入り度 Released Apr 2017 |
みんな大好きマリカーことマリオカートのNintendo switch作品。Wii Uの『マリオカート8』のバージョンアップ版ということで、switchならではのゲームじゃないのですが、これが5000万本近く(2022年9月時点)売れてるようで。私にとっては今さらマリカーが何故ここまで売れるのか疑問だったのですが、いやはやプレイしてみたら凄まじい売上を出す理由が分かったような気がします。
ゲーム自体はいつもの楽しいマリカーです。コースやキャラ、アイテム数がシリーズ最大とか売りにしていますが、正直些細なもの。今作で何より凄いと思えたのは、「ハンドルアシスト機能」というものです。これ、Wii Uの『マリオカート8』には無かった機能なんですね。
この「ハンドルアシスト機能」は、コースアウトしないように自動で運転を調整してくれるもので、これが本当に強力な機能でして、マリオカートをパーティーゲームとして一段階押し上げたと言っても過言ではないと思います。
マリオカートというかレーシングゲーム全体に言えることなのですが、慣れていない人はうまく操作できずにコースアウトを連発するのが常で、先頭とは絶望的なくらい差を付けられてしまうため、操作が下手な人にとっては全く楽しくないゲームとなってしまいがちです。私もそんな一人です。
マリオカートはそういった問題点を是正するために、下位を走ってる人は良いアイテムを手に入れやすくしたり、上位の人を邪魔しやすいアイテムを用意してみたりと、下位であっても挽回可能であるようにバランスをとっていて、そういった点がマリオカートを人気シリーズに押し上げた大きなポイントだと思うのですが、しかしたまたま良い順位に付けたとしても、コースアウトを連発してましたでは、アイテムの引きが良かったという運の良さがあっただけで、自身で勝ち取ったという実感は湧いてこなかったんですよね。
今作の「ハンドルアシスト機能」は、そんな恐怖のコースアウトが起こらないように自然に調整してくれるので、「ハンドルアシスト機能」のおかげでうまく走れたとしても、そういったのを感じさせにくく作っているのが素晴らしいです。しかもさらに「オートアクセル機能」もついていて、これを使えばアクセルボタン押さなくても勝手に走ってくれるもの。なので両方使えばハンドリングとアイテムの使用だけ操作すればOKということに。すごい。
あとレースでなかなか良い結果がでないときの救済措置としても使えますね。200ccとかF-ZEROみたいなスピード感になっているので、「ハンドルアシスト機能」が無いと、安定して★3つを獲得するのは難しい気がする。
ある程度ゲームに慣れている人にとっては、「ハンドルアシスト機能」とか存在意義の無い機能に思えますが、意外と用途はあったりするんですよ。例えば実力差がある人に対してのハンディキャップとして。コースアウトしないというメリット生かして、コーナリングを気にせずに攻めた走りができるので、その点である程度実力差を埋めることができますね。
あとこれが一番大きいのですが、ゲームに慣れていない大人や子供とのプレイに最適。コースアウトしないため基本的には順位争いできるくらい誰でも走れるので、子供にとっては特に大きいですね。コースアウトしてダントツ最下位とか連発したら、もう二度とマリカーなんてやりたくなくなるだろうし。
展開が味方したことも大きかったのですが、ゲームを普段しない上にマリカーを初めてプレイする6歳の女の子が、レースで1位をとったのを見た時は「ハンドルアシスト機能」の凄さを本当に実感しましたし、そしてその女の子がマリカーにドンドンのめり込んでいく様を見ていく内に、このゲームの恐ろしさも実感しました。ああ、こうやってゲームに嵌っていく子供が増えていくんだなと。任天堂はおっそろしい会社やで。