Dead Flowers

Mr.Children「1/42」

1/42 ジャケット

お気に入り度
★★★☆

Released Sep 1999

Disc 1

1.DISCOVERY

2.アンダーシャツ

3.名もなき詩

4.Prism

5.Everything(It's you)

6.I'll be

7.花 -Mémento Mori-

8.Simple

Disc 2

1.ラヴ コネクション

2.Dance Dance Dance

3.ニシエヒガシエ

4.ラララ

5.Tomorrow never knows

6.終わりなき旅

7.光の射す方へ

8.innocent world

9.Image

10.抱きしめたい

ミスチル2回目のレビューがまさかのライブアルバム。しかも限定生産品。ニッチ路線まっしぐらですな。現在ではこのアルバム自体を知らない人の方が多い気がする。

このライブアルバムはアルバム『DISCOVERY』ツアーの音源を収録したアルバムで、『深海』『BOLERO』『DISCOVERY』とロック色の強い作品を重ねてきたこともあり、ミスチルで一番ライブバンドとしての自信や充実ぶりを感じられるアルバムとなっています。限定生産品とはいえ、映像無しで音源のみだけのライブ作品なんて今のところこの作品だけですしね。それほどライブに手ごたえがあった証拠だと思います。


収録曲はアルバム『DISCOVERY』の曲を中心にヒット曲を間に入れた構成で、当時のベストアルバム的な選曲になっています。

ハイライトはDisc 2前半部の「ラヴ コネクション」~「Tomorrow never knows」ですね。アッパーなライブ映えする曲が続くこともあり、ライブならではの盛り上がりを一番感じられるところです。ギターの田原大先生が送るギターソロタイムもあり、客の盛り上がりがこの曲の時が最高潮かもしれない「ラヴ コネクション」、間奏がスタジオバージョンよりさらにかっこよくアレンジされた「ニシエヒガシエ」が私のお気に入りです。

ライブにありがちな、スタジオバージョンに比べると音が薄い・しょぼいといったことはなく、むしろスタジオバージョンに負けないまたは上回るくらいのパフォーマンスを見せてくれています。ロック色の強かったこの時期のミスチルが好きな人はぜひ聴いてみてほしいアルバムです。


とはいえ、この作品にも問題点が何点かあります。

まずミスチルのライブで結構有名な話でしょうが、ボーカルの桜井は客に歌わせすぎ。「名もなき詩」とか「innocent world」などヒット曲はサビの部分を割とガンガン客に歌わせてます。いやいや、こっちは客の声聴きにきたんちゃうぞと。そのせいなのか、ちゃんと歌ってくれた「Tomorrow never knows」はいつも以上に感動してしまった(笑)。バンド充実期のこの頃でもこんな感じですから、現在だったらもう声が出にくい曲もありそうですし、この傾向はさらにひどくなってそう。

あと『DISCOVERY』の曲で「#2601」だけ収録されていません。個人的にこれは残念。叫んでるボーカルとかカッコいいんだけどなあ。ミッシェルファイファーの唇が好きと歌う魂の叫びを聴きたかったのにw


そして最大の問題点は、この音源を手に入れるのが今となっては結構難しいこと。配信とかもこの作品は無いようですから。ミスチルはライブバンドとして過小評価されているフシがあるので、そういった風潮を見返す意味でも、この音源を容易に手に入れるようになればいいのに・・・