Dead Flowers

音楽ジャケ特集その1 統一感のあるシングル・アルバムジャケット

デブだからといって安易にキャッチャーをやらせるような世界なんて、壊れてしまえばいいんだ!お母さん、今日も手癖でこんな文章を書いてます。どこで育て方を間違えてしまったんでしょうかね。本人でさえも分かんないっすわ。

さて音楽のジャケットというのは、すごく大事な要素ですね。「ジャケ買い」という言葉があるように、ジャケットが良いとそれだけで販促効果が生まれる訳で、ミュージシャンからしてみれば一番魅せる部分と言っても過言ではないかもしれません。そんな音楽ジャケットについて、今回は書いていきたいと思います。


第一弾は統一感のあるシングル・アルバムジャケット集です。

シングルジャケットはアルバムジャケットの別バージョンやテイストが似たものが多いんですよね。それは経費削減なのか手抜きなのか分かりませんが、そのおかげでシングルとアルバムが地続きのように感じられます。何というか、アルバム収録の曲だけでなく、シングルの曲も含めて初めて、アルバム全体の世界観が見えてくるというか。

まあ百聞は一見にしかずということで、早速紹介を。


スピッツ 

album「フェイクファー」

フェイクファー ジャケット


single「冷たい頬」

冷たい頬 ジャケット


スピッツの名ジャケットの一つとして名高いアルバム「フェイクファー」。可愛い女性モデルとうららかな雰囲気のあるジャケ写真で私も大好きです。シングル「冷たい頬」でも同じ女性モデルが使われていて、こちらは幾分コミカルな感じがありますね。

「冷たい頬」は哀しい別れの歌と私は解釈していて、そう考えると平和的でもあるこれらのジャケット写真が、今となっては楽しくも哀しい思い出の写真のように見えてきます。「冷たい頬」の歌詞にある『手帖の隅で 眠り続けるストーリー』とあるように。


Joy Division

album「Closer」

Closer ジャケット


single「Love Will Tear Us Apart」

Love Will Tear Us Apart ジャケット


イギリスの伝説のバンド、Joy Divisionが最後に出したシングルとアルバムのジャケット。写真はイタリアのジェノヴァにあるアッピアーニ家の墓で撮られた。

ジャケットの構図の同一性や白黒反転した色使いで、これら2つが表裏一体であることを強く感じます。ゴシック感のある写真も美しいですね。

音楽性もゴシック感の強いアレンジがなされていたり、シングル発売後にボーカルのイアンカーティスが自殺するという衝撃的な出来事があったりと、彼らの現在と未来が結果的に暗示されたジャケットになっていますね。


L'Arc~en~Ciel

album「HEART」

HEART ジャケット


single「winter fall」

winter fall ジャケット


モノトーンで荒い粒子のあるフィルムで撮った写真のジャケット。それまでの繊細でアンニュイな雰囲気から、荒涼で地に足のついた雰囲気に変わった印象。

アルバム「HEART」は不祥事からの活動休止を経て、満を持しての活動再開という背景もあって気合が入っていたのか、バンドメンバーの写真がジャケットになっているという、ラルクにしては珍しいジャケット。hydeが目を広げているのはどういう意味があるんだろうか(笑)

シングルの「winter fall」は冬の曲ということでモノトーンな色合いがフィットしていますね。広大な空と見渡す限りの山々と、プロモーションビデオの世界観と共通しているように思いました。