お気に入り度 Released Apr 1996 |
1.introducing E-PAK-SA~カヌォンドアリラン
2.YOUNG MAN
3.踊るポンポコリン
4.ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)
5.私がおばさんになっても
6.あたしなんで抱きしめたいんだろう?
7.与作
8.さよなら人類
9.愛は勝つ
10.木綿のハンカチーフ
11.涙がキラリ
12.ガラガラヘビがやってくる
13.勝手にしやがれ
14.恋の奴隷
15.WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーブメント
16.ロビンソン
17.北酒場
18.モンキー・マジック
19.N.O.
20.DA.YO.NE
21.カメレオン・アーミー
22.愛のために
23.Make-up Shadow
24.ほたるのひかり
25.シンゴサンタリョン
26.ペッノレ
27.ハンオベックニョン
28.ジンドアリラン
29.カンォンドアリラン
30.セータリョン
やる気が続く限り更新し、そして飽きたら長い間放棄するこのサイト。果たして何のためにあるんでしょうか。そんな存在意義を問い直すはじまりで、今回はちょいと変わったミュージシャンを。
「イヤッフー!」「マンマミーア!」というかけ声が特徴なのは任天堂の人気キャラであるマリオですが、「ウルルリッヒー!」「ジョワジョワ」というかけ声が特徴なのは、お隣の国韓国の誇り?李博士しかいないでしょう。まあこんなかけ声する奴がたくさんいる世界だったら、もう世界の方が間違ってるんだ!(中二病)
そんな李博士ですが、アルバムタイトルにあるポンチャックという音楽をやっていて、キーボードの簡易的な2拍子の伴奏にただボーカルを乗せるだけというもの。なんか観光バスでバスガイドのお姉さんが歌うカラオケみたいっすね。
しかしバスガイドのお姉さんと違うところは、李博士のボーカルにあります。コメディチックというかいい意味で軽いボーカルを披露していて、リズミカルに徹する伴奏も合わさって、踊りたくなるような高揚感があります。一種のダンスミュージックと言えるかも。
ベースの低音が出てないねえ、と訳知り顔でほざくクラバーが愛聴していそうな、洋楽の猿真似クラブミュージックを聴くくらいなら、私は李博士を聴けと言いたい。ソリッドなカッコ良さは無いかもしれないけど、音を重ねすぎないシンプルさと独特の野暮ったさは欧米のやつらには絶対出せない、東アジアならではの雰囲気があると思うのですよ。オリジナリティのある音楽というのはまさにこういう音楽なんだと、李博士は体現しています。李博士が流れるクラブがあるならば、正直行ってみたいくらい。
で、アルバムの話に戻しますが、このアルバムは日本のミュージシャンのカバーがメインになっていて、「YOUNG MAN」とか「勝手にしやがれ」といった曲をキーボードとボーカルのみの潔いアレンジでカバーしています。
あと歌詞は全て韓国語で歌われていて、私ら日本人にとっては韓国語の独特な語感が妙な面白さを生んでいます。昔ダウンタウンがオジャパメンという韓国語の曲を出していましたが、そんな面白さが感じられますね。
「与作」とかヘイヘイホーの部分がクサックサックサッとなっていて、まるで肥溜めに落ちた与作の歌に聞こえます。これが李博士マジックか!もしかしたら山本譲二あたりに怒られたかもしれません。
ベストトラックは「木綿のハンカチーフ」。素晴らしいメロディーと李博士のコメディ要素が混じり合った、独特の味わいがお気に入りです。太田裕美バージョンではなくて、李博士バージョンで思わずこの曲をよく口ずさんでしまうくらい。