Dead Flowers

The Smiths「Singles」

Singles ジャケット

お気に入り度
★★★★☆

Released Feb 1995

1.Hand in Glove

2.This Charming Man

3.What Difference Does It Make?

4.Heaven Knows I'm Miserable Now

5.William, It Was Really Nothing

6.How Soon Is Now?

7.Shakespeare's Sister

8.That Joke Isn't Funny Anymore

9.The Boy with the Thorn in His Side

10.Bigmouth Strikes Again

11.Panic

12.Ask

13.Shoplifters of the World Unite

14.Sheila Take a Bow

15.Girlfriend in a Coma

16.I Started Something I Couldn't Finish

17.Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me

18.There Is a Light That Never Goes Out

ベストアルバムというのは妙に嫌われるフシがある気がする。ミュージシャン側は商業的なあれこれで文句つけられるし、ファンにしてみてはベスト盤は邪道だみたいな声があったりして、どうもベストなアルバムなのに軽視されているというか。まあ当社調べなんですが。(保険をかける)

と言っても何も知らないミュージシャンのために全オリジナルアルバム聴くほど暇じゃねぇーんだよ!というのが本音でございまして、そういった点でベストアルバムの存在は私にとって非常にありがたい。

そのミュージシャンを知るために手っ取り早い手段として、ベストアルバムを活用するのが音楽ライフを楽しむ上で重要でお手軽な手段だと感じている今日この頃であります。


今回紹介する80年代イギリスのギターポップバンド、スミスのシングルベストはまさにそんな素晴らしいベストアルバムなのです。

スミスはボーカルのモリッシーによる内向的でユーモアのある歌詞と、ギターのジョニーマーによる哀しげなメロディーが大きな魅力で、シンプルな3分間のポップソングを作るという美学がありました。

その美学が一番発揮できたフォーマットがシングルであり、そのシングルA面ベストである今作はオリジナルアルバムよりも、スミスの最良の部分が凝縮されていると思っています。


ハイライフなギターが特徴の「This Charming Man」、疾走感がありあっという間に終わる「Shakespear's Sister」、美しいギターワークの「The Boy With The Thorn In His Side」や、哀しいメロディーの「There Is A Light That Never Goes Out」など名曲だらけ。



私もそうだったのですが、スミスの入門編としてここからオリジナルアルバムを辿っていくのがいいでしょう。現在スミスは色々なベストアルバムが出ていますが、1枚組で収まるこのアルバムが一番簡潔にスミスの魅力を伝えているのでおススメです。スミスに限らず、正直2枚組のベストって聴いててダレてくるよね。